海を渡って、飯綱町に来たりんごたち
第3回海を渡って、飯綱町に来たりんごたち
三水村制施行100年の節目に
平成元年(1989年)、イギリスの王立園芸協会からりんご44品種の穂木が日本に空輸され、その後、植物検疫を通った17品種が、この地に来ました。三水村の村制施行100年の節目に計画された事業の一環で、多くの関係者のご縁が結ばれたことから、遠く海を渡ってイギリスから来た貴重なりんご品種です。平成2年(1990年)の晩秋11月19日、王立園芸協会から譲渡されたりんご品種の苗木は、イギリス大使館一等書記官マック・ダ-モットゥ氏をはじめ多くの来賓を迎え、村松直幸三水村長(当時)、村内の保育園の子供たち等の手によって、ニュートンりんご並木に植えられました。
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イギリス王立園芸協会から、りんご穂木
王立園芸協会(RoyalHorticulturalSociety)は、創立200年を超える伝統を誇る世界随一の園芸団体で、王室の勅許を得て、エリザベス女王が総裁を務められています。所有するウィズリーガーデンに本部を構え、植物の科学的調査・教育から、広大な庭園の一般公開や、フラワーショーの開催と多様な園芸普及活動を行っています。
ニュートンりんご並木に植えられたりんごは、このウィズリーガーデンりんご園が保有する750品種から選ばれて来た品種です。
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飯綱町に根付いたイギリスのりんご
植えられたりんごの苗木は、無事に生長。そして、果実が実ってみると、私たち日本人が知っているりんごの外観・味わいとは大きく異なり、果皮は緑色や茶色でさびも多く、糖度も低くて驚くほど酸っぱい!この地の人々の嗜好には合わなかったのでした。ところが、植樹から長年月を経た近年になり、当初は戸惑ったりんごの特徴・個性が、徐々に理解され、新たな活用が見出されてきたのです。母国イギリスでクッキングアップルとして愛好されるブラムリーズ・シードリングは、飯綱町の働きかけで、農家で栽培され、その果実を使って造られたシードルが、品質を高く評価され国際コンクールで入賞しました。収穫期には、農産物直売所にブラムリーズ・シードリング、ブレナム・オレンジ等のイギリスりんごが調理・加工用として並び、町内菓子店・飲食店でりんご菓子やりんご料理を提供する、英国りんごフェアも開催されています。
イギリスのりんごたちは、「りんごの魅力」とは甘いだけではなく、生食だけではない、幅広くて、奥深いよと教えてくれています。
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参考文献・参考資料
- 『村制百周年記念三水村の歩み』
- 『三水通信創刊号』