新旧、信州の極早生りんご・早生りんご
第6回新旧、信州の極早生りんご・早生りんご
夏りんごを代表してきた信州の祝
りんごは、いよいよこれからが本番!なのですが、7月初旬、長野市有数の古いりんご産地、篠ノ井共和地区の共和園芸農協では、祝(英名:AmericanSummerPearmain)の出荷が始まっています。主に、東京でのお盆(新盆:7月)用に、お供えとして出荷するために、本来の熟期(9月初旬)より早い時期に収穫します。また、青りんごらしい外観に仕上がるよう、果実表皮の日照によるダメージ・虫等を防ぐ目的で、一つ一つ袋掛けをして育てます。
祝は、明治時代の初頭にアメリカから導入された古い品種。栽培品種の時代による変化に伴って、生産量自体は減少してきましたが、長野県産の祝は、全国の8割以上を占めるそうです。本来の熟期である9月になると、果皮に薄く赤褐色の縦縞が入り、糖度も上がってきます。この時期の祝は、ほどよく甘く、爽やかな酸味があり、おいしく食べられるりんごでした。
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りんごの季節の始まり
祝を皮切りに、りんごの季節は始まります。長野県生まれの品種では、夏あかり、夏乙女にシナノレッド。青森県育成の恋空、夏緑、岩手県生まれのさんさ、極早生種から早生種へと続いて出てきます。いよいよ9月に入ると、つがる、シナノドルチェ、すわっこ。また、中生種の時期には多くの品種が収穫期を迎えます。2021年春の凍障害下でも、耐えて育まれた果実を、感謝して味わいたいですね。
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期待の新しい品種、シナノリップ
世界的な気候の温暖化による農作物への悪影響が顕著な昨今、こうした状況下でも着色が良好で、食味が良く、早生品種としては日持ち性良好な品種として、長野県果樹試験場で「千秋」に極早生品種「シナノレッド」を交配し、生み出したシナノリップ。令和元年の長野県の栽培面積は89ha(長野県園芸畜産課調査)で、現在、長野県内のみで栽培できる品種です。首都圏での市場でデビューを果たした2018年には、大きく注目されました。近年、飯綱町内でも、多数の新植されたシナノリップが育っており、今後の中核品種の一つとして、期待が膨らみます。
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参考文献・参考資料
- 『リンゴ品種大観』
- 『信濃毎日新聞2018年記事』
- 『長野県果樹試験場2021年公開データ』