余すことなくりんごを食べよう !
第12回余すことなくりんごを食べよう !
りんごで整えたい!腸内環境
健康な体の維持に不可欠な「免疫機能」の働きは、「腸」が多くを司ると言われています。りんごには炭水化物・食物繊維・カリウム・ビタミン類など多くの栄養分があり、果物のなかでも腸内を健全な状態に整える「食物繊維」を豊富に含んでいます。
新鮮なりんごは、やはり生で食べるのが一番おいしいです。
しかし、少し時間が経って水分が抜けてきたり、食味が落ちてしまったりんごや、規格外となったりんごにも栄養分は十分に含まれています。産地だからこそ豊富で、身近にあるりんごを毎日摂ることで、腸内環境を整えたいですね。
野菜のようにりんごを食べる?イギリスのクッキングアップルのように酸味は強いけれど、料理・お菓子に使っておいしく食べられる品種が多いお国柄だからでしょうか。ヨーロッパの国々では、りんごは生で食べお菓子にしても食べていますが、野菜のように肉類と合わせて料理にも使っていて、日本に比べりんごを多く食べています。
肉類や脂肪分を多く摂るようになった日本人の食事。心配される生活習慣病。その予防効果が期待される栄養分を持つりんごは、野菜と同様に欠かせない食物なのです。
りんごは焼くと化ける!お菓子作りの世界では「りんごは焼くと化ける」と言われていて、火を通し焼くことで生のりんごの旨味が凝縮され、味がおいしく変化することを表しています。焼きりんごやお馴染みのアップルパイなどのりんごの焼き菓子には、生食とはまた違う風味・旨味の増した格別なおいしさがあります。
上田市にある老舗の果実加工・販売会社の方が、近年は甘さの強い果物が多く、加工時の甘さ調整には一苦労があると話されていました。パティシエの方々のなかには「酸味の強いりんご」を求める方々がよくいらっしゃいます。生で食べるりんごは一番に甘さを求められますが、果実加工・菓子製造で使いたいりんごの「糖度・酸度」は、多かれ少なかれ違います。
消費者や市場が求める「甘くおいしい美しい外観のりんご」以外のりんごも、手数を掛け想いを込め栽培されたりんごです。
地元産のりんごを余すことなく、工夫して食べることで、このりんご産地の持続を応援していきたいものです。
拡大
拡大
拡大
参考文献・参考資料
- 『長野県立大学教授中澤弥子氏2021年取材』
- 『幸福なイギリスの田舎暮らしを訪ねて:北野佐久子』
- 『栄養・生化学辞典・朝倉書店』
- 『日本食品標準成分表2020年度版』
- 『朝日新聞GLOBE2014』