城と戦国武将と和りんご
第25回城と戦国武将と和りんご
平成に復活した彦根の和りんご
彦根りんごは和りんごの一種で、明治以降の西洋リんごの普及により衰退し、昭和中期頃には絶滅しました。2003年頃になり、絶滅したこの和りんごの復活に取り組む有志「彦根りんごを復活する会」が活動を始めました。江戸時代に彦根藩主が幕府・将軍に献上した記録や、彦根藩士が苗木二百本等買い入れ栽培したことが文書で残されていました。残されていた彦根りんごの資料・和りんごの情報等を調査し、国内に現存する和りんごの中から特徴の似た種類を貰い受け「平成の彦根りんご」として育成されました。現在も栽培・普及活動に尽力されています。
近年、彦根城の世界遺産登録に向けて活動するグループは、晴れて登録が叶った時に「平成の彦根りんご」のシードルで乾杯したい!との想いで、飯綱町の醸造所で2年前からシードルの委託醸造を行われています。
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戦国武将も食した和りんご
戦国時代の武将-浅井長政は、近江の国小谷城(現在の滋賀県長浜市)の城主で、織田信長の妹-お市を娶ったことでも、その名を知る人は多いでしょう。
現在、往時を伝える小谷城戦国歴史資料館があり、歴史を知ることが出来ます。
浅井長政の書状に林檎一籠を贈られたことへの礼状が見つかり、林檎を地域活性化の一助にと、2007年から活動を始めた有志「小谷城和りんごを復活する会」は「平成の彦根りんご」の枝を分けて貰い「、小谷城和りんご」を育成。栽培・普及活動を続けています。市内の老舗和菓子店では「小谷城和りんごジャム」を商品化、小学校では授業でジャム作り。また、若手経営者は農家から引き継いで自ら栽培した小谷城和りんごを、飯綱町の醸造所で3年前からシードルに醸造、活性化に貢献されています。
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高坂りんごの機能性成分
飯綱町の「高坂りんご」は、石川県の「加賀藩在来」、青森県の「リンキ」とともに江戸時代を代表する林檎として、皇居東御苑の古品種果樹園に植えられています。果樹園は、上皇陛下の御意向で来園者が江戸時代の果樹を実物で見られるようにと造られました。
2020年、高坂りんごには「サンふじ」の約10倍の機能性成分*プロシアニジン*プロシアニジン用語解説抗酸化作用や脂質代謝改善効果、内臓脂肪低減などが期待されるリンゴポリフェノールの一種。があることが研究機関の分析から分かりました。飯綱町産りんごを成分分析した結果が右図で、サンふじ以外の海外品種も200~400年程前の古品種。現代の科学的なアプローチで分かった、高坂りんご等の古品種に含まれるプロシアニジン量は多く、ジュース・ジャム・シードル等で付加価値の高い加工品が期待されます。
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註釈・専門用語の解説
参考文献・参考資料
- 【取材協力】林檎学校醸造所Wine&CiderNAGAHAMA
- 『彦根りんご物語:彦根りんごを復活する会編』
- 『滋賀夕刊:2022.9.13記事』